どんな種類があるの?

★放送翻訳★
テレビのニュース、バラエティー、特番などの、外国語インタビュー部分、会話部分の翻訳がメインです。


★字幕・吹き替え・ボイスオーバー★
○劇場映画

2005年に公開された洋画の数は375本。アメリカ映画だけでなくアジア系の映画も多数公開されています。具体的にはアメリカの153本に続いて、韓国映画が旧作を除いて新作61本が公開されました。市場は英語だけでなくアジア系言語の翻訳者を求めています。他にも、香港映画12本、タイ7本、中国5本、台湾5本、香港3本、アジア系の合作12本と、今後も伸びが期待できそうですね。洋画の公開本数は、安定していますが、全国各地にシネコン(シネマコンプレックス)が作られたことで、劇場映画の翻訳に変化が生まれています。従来、劇場公開作品は字幕による翻訳が主流でしたが、シネコンは家族揃って気軽に映画を楽しめる環境のため、大人向けの映画にも吹き替えを制作するケースが増えています。今後ますます、この傾向は強くなるでしょう。
 また昨今は邦画の人気がうなぎのぼり。日本映画を各国語で字幕翻訳する仕事(英訳・アジア系言語訳・ヨーロッパ言語訳)などが徐々に増えていることも、映画業界の吉報といえます。

翻訳コンテンツは映画(字幕・吹き替え)

★シネコン(シネマコンプレックス)館内に複数のスクリーン(大小併せて概ね5~10スクリーンぐらい)をもつアメリカ生まれの複合映画館のこと。大型ショッピングセンターなどを併設しています。交通の便が良いということや、複数の作品を上映しているので、全席指定で立ち見がなく、サービスが豊富などの理由によりこの3~4年で全国に急速に普及してきました。


○DVD
DVD作品は本編のほかに、監督や出演者・制作スタッフが映画の本編を見ながらコメントをする音声解説や、本編に関連する映像が集まったもの(映画のバックグラウンド、ミュージッククリップ、絵コンテ、インタビュー)を翻訳します。EPKなどの、業界コンテンツ翻訳の需要が増えています。DVDを制作するにあたって、新しく本編を翻訳しなおす場合もあります。特典映像や音声解説はほとんど字幕ですが、本編は字幕と吹き替えの両方を制作します。

EPKとは?
EPK”とは、一般の方には聞き慣れていない言葉だと思いますが、これは“Electric Press Kit”の略称で、映画配給会社が、他の国の配給会社に配る映像の資料のことです。宣伝用の映像素材が1本にまとまったものを指します。 EPKは、アメリカで制作され全米での公開直前や直後のタイミングで日本へ送られてきます。日本では制作されません。基本的な構成は、予告編、メイキング、スタッフ&キャスト・インタビュー、カットシーン、NGシーン、ミュージック・プロモーションなどです。


○地上波テレビ放送/BS・CS放送
地上波テレビ放送で翻訳が必要となるコンテンツは映画が中心です。一時減少しましたが、最近では海外ドラマの人気が復活。音楽ライブものやドキュメンタリー、海外アニメや子供向け番組など、翻訳が必要なコンテンツは増えつづけています。意外な分野では舞台やクラシックの世界。コンサートやオペラ、芝居やミュージカルなどの海外作品が翻訳されています。
地上波テレビ放送の翻訳は、吹き替えがメインになるのが特徴ですが、映画やドラマは深夜の時間帯の番組やNHKの一部では字幕翻訳が使われています。コンサートやオペラや芝居などはナマの雰囲気を壊さないように字幕翻訳で訳されています。今後も様々なジャンルを視聴者に満足してもらえるように、吹き替え、字幕とコンテンツに合わせて翻訳されるでしょう。

地上波テレビ放送 映画(字幕・吹き替え)
ドラマ(吹き替え)
ドキュメンタリ―(字幕・吹き替え・ボイスオーバー)
アニメ(吹き替え・字幕)

CS・BSなどの衛星放送は、チャンネルの多さが魅力です。BS放送は映画やドラマが中心で、地上波チャンネルと同じように展開されています。CS放送は、映画・ドラマ・スポーツ・音楽・ドキュメンタリーなどの専門チャンネルが相次いで開局し、視聴者の選択の幅が広がっています。今後ますます海外番組を放送するチャンネルの増加が予測されるので、今までになかったコンテンツの翻訳需要が発生するかもしれません。BS・CS放送の番組では、コンテンツに応じて、字幕、吹き替え、ボイスオーバーなどを使い分けて翻訳します。

BS/CS放送用翻訳 映画(字幕・吹き替え)
ドラマ(字幕・吹き替え)
スポーツ番組(吹き替え・ボイスオーバー)
音楽番組(字幕・吹き替え・ボイスオーバー)
バラエティ(吹き替え・ボイスオーバー)
ドキュメンタリー(字幕・吹き替え・ボイスオーバー)

○ストリーミング映像
インターネット上の映像コンテンツを翻訳する仕事です。劇場公開映画の予告編やEPK、ショートムービー、ミュージック・プロモーション映像などや、企業のCM映像や、企業紹介映像など、こちらもジャンルが豊富で、これらのコンテンツは、新人翻訳者が比較的仕事を頂きやすいので、コンテンツに強いエージェントへ売り込みをかけて、デビューチャンスをつかむのもよいでしょう。

ストリーミング映像
劇場映画の予告編(字幕)
EPK(字幕)
ショートムービー(字幕)