字幕翻訳】 向いている人

1.原文の大事なポイントをつかむのが得意な人

外国映画の日本語字幕は、映像も音楽も、そして役者さんの声もそのまま残して、
オリジナル版を楽しんでいただくためのものです。
字幕は役者さんの声に合わせて、画面の下などに、パッと出てスッと消えます。
たとえば、トム・クルーズが画面に出てセリフを言う場合、観客は映像を見て彼の肉声を聞きながら、
画面の日本語を見ることになります。見せる長さや文字の配列を考慮して、
見る側に負担がかからないように翻訳をしないと、楽しさが半減してしまいます。
すべてを翻訳することができないのです。
これらの点を考えると、字幕はセリフのエッセンスを読み取り、凝縮したセリフ、
あるいは、原文の意図を汲んだ的確な日本語で表現する翻訳です。
原文の大事なポイントをつかむのが好きな人に向いています。

2.映像が好きであること

吹替えでも字幕でもボイスオーバーでも共通することは、映像が好きであること。
文章翻訳と違って映像翻訳は映像が主役です。ルールが細かいうえに、老若男女が見るので、
誰にでもわかりやすく、映像の魅力を100パーセント生かす翻訳であることが大事です。
ですから小説などの文字だけで表現をする翻訳がお好きな方は、多少物足りなくなる場合があります。どんな翻訳が自分に向いているか、決めかねている方は、
映像に限らず文芸や実務、ビジネス等々にも触れてみて自分にあった翻訳を選ぶことも重要です。

3.切替えが早く、遊び心がある人

 遊び心というと、遊びたい気持ちや遊び半分の気持ちという意味と、
ゆとりや洒落けのある心のことを言いますが、ここでは後者をさします。
映像翻訳はニュース映像もありますが、ほとんどがエンターテインメントです。
“楽しくなければ意味がない”と言っても過言ではありません。
たとえ性格はまじめで頑固でも、映像を見たとたんに、
その世界に浸ることができないと仕事は苦痛です。自分の苦手なジャンルのお仕事をいただいても、
遊び心で、映像のいいところを探して楽しみましょう。
昨日はコメディー、今日はホラー、明日は恋愛、あさってはニュースと異なるジャンルが重なってもストレスをためないように切替えて、楽しみながらキャリアアップを図りましょう。


4.素直で向上心がある人

 どんな仕事でも素直で向上心があることは良い仕事をするための条件ではないでしょうか?
特に、字幕の場合は、映像を生かしたいがゆえに、作品ごとにルールや条件が変わります。
時には昨日と今日でルールが代わってしまう事もあります。ですから、素直であることは非常に有利です。臨機応変にクライアントの申し出を受け入れて、チャレンジしつづけること、そして、わからないことがあったら、どこまでも追求していくことに喜びを感じる人が向いています。
自分の専門の語学と日本語力は磨きつづけることは必須だと最後に付け加えておきます。


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