字幕翻訳】 ハコ書きとスポッティング

【ハコ書きについて】

ハコ書き(ハコを切るともいう)とは、映像を見ながらスクリプト(英文台本)にある台詞や
ナレーションを1枚の字幕ごとに区切っていく作業です。書き方は翻訳者によってさまざまですが、
下の例のように区切る個所の前にスラッシュを入れ、先頭に数字を書き込んでいくというのが一般的です。

Kate: 1/ Hi, Jim.
Jim:2/ Oh, Kate! When did you come back? 3/ I really wanted to meet you. How long will you be here this time? 4/ Do you have that?

1つのハコに2人の話者のセリフが入ることはありません。
上の例では、Kateの1のセリフとJimの2のセリフが同一のハコに入ることはないのです。

字幕にする必要のない台詞はハコを切りません。これを「アウトにする」といいます。
例えば、2人の台詞がオーバーラップした時は、重要な台詞の方にハコを切って、
もう一方をアウトにします。
また、OhとかYesのような短い感嘆詞や誰にでも分かる簡単なあいさつや相手の名前を
呼んでいるだけの時などもアウトにすることがあります。

ハコの長さにも気をつけましょう。ドラマなら6秒以下、ドキュメンタリーなら7秒以下が目安です。
また20フレーム以下の短いハコは、あっという間に消えてしまうのでほとんど読めません。


【スポッティング】

翻訳者のハコ書きに忠実に映像を見ながら編集機械を使用して、映像にIN点、OUT点を
打ち込んでいく仕事です。最近は翻訳者自らがスポッティングを打つ場合が増えています。
映像全体を見るまなざしと、映像の作り方(カットのなりたち)を細かにみるまなざしが必要なので、
ハコ書きをした翻訳者が打つのが好ましいです。
しかし、細かなフレーム処理に関しては経験を積んだスポッティング技術が必要です。



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