韓国ミュージカル「僕らのイケメン青果店」


韓国エンターテインメントの面白さといえば、イケメン男子、演技力のある役者陣、
ノリのいいK-pop、そして、胸に迫るセリフやストーリー。
そんな多様な魅力をぎゅっと凝縮し、しかも目の前で堪能できるのがミュージカルです!



青年実業家の実話がベース

今回ご紹介するのは、「僕らのイケメン青果店」。
主人公は、「商品だけでなく、楽しさや幸せも提供する」がモットーの小さな青果店で
働く5人の青年。夢を抱いて力を合わせていたはずが、徐々に友情や信頼関係に亀裂が
入りはじめる……という、理想と現実のギャップに悩む青春ストーリーです。

ベースとなっているのは、小さな青果店からスタートし、年商300億を誇る食品流通
会社に成長させた青年実業家の実話。チ・チャンウク主演で同名のドラマ化されたので
ご存じのかたも多いはず。

ミュージカルは、2008年に韓国ソウルの大学路で初演を迎え、
その後も毎年のように再演されているヒット作です。



人気K-popグループのメンバーが一堂に

ヒットの理由として、まず挙げられるのは、イケメン5人がステージにずらりとそろう
華やかさ。今回の東京公演では、SHU-Iのミンホ、チャンヒョン、大国男児のミカと、
異なるK-popグループのメンバーが一堂に会して話題を呼んでいます。

また、主役のキム・ナムホは甘いマスクでアイドル性も十分、ミュージカル歌手らしい
実力に裏付けられた歌声と演技力でステージをぐっと引き締めていたのが印象的。

さらに、ぜひ注目していただきたいのは、脇を固める女性2人です。
市場のアジュンマや、マダム、母親など、年齢の枠を超えた多様な役に七変化して、
「これが同じ人!?」と目を疑うほどのなりきり度に驚くこと間違いなし!

曲もK-pop風のダンサブルなナンバーから、しっとりとしたバラードまで。
私的オススメは、チョルチンが故郷・済州島への思いを歌う「クジラの夢」と
ラストに登場する「一緒に歩く旅」。どちらも、心に響く名曲です。

キャストのアドリブに笑い、イケメン青果店の今後を案じ、登場人物と一緒に夢を
見て、悩んで。そして、最後に残るのは爽快感。
「目標を共にする仲間がいるっていいな」そんな気持ちになる作品です。



あらすじ

広告代理店に勤めていたテソンは、会社を辞めて青果店をオープンする。
店を運営する仲間として集まってきた、高校の友だちミンソク、ホストをやっていたジファン、アメリカ留学経験を持つユンミン、軍隊を除隊したばかりのチョルチン。
ところが、2号店の開店を目前に、ミンソクは大企業からの誘いに心が傾き、ジファンは家庭の事情でホストに復帰。果たして、夢をかけた青果店の行方はーー。

★Kミュージカル「僕らのイケメン青果店」
 ~2014年3月16日(日)まで 東京・新大久保「K-stage O!」 にて
 絶賛上演中! k-musical.jp/chonganne

済州島や全羅道、慶尚道などの方言も飛び出すので、
韓国語が分かる人にとっては、面白さがさらに倍増です!



執筆者紹介:桑畑優香(ライター・翻訳家)
94年、『101回目のプロポーズ』リメイク版を見て似て非なる隣国に興味を持ち、
ソウルに3年間留学。帰国後、テレビの報道番組ディレクターを経てフリーに。
韓国ドラマ・映画のレビューやインタビューを『AERA』(朝日新聞出版)、
『KNTVガイド』(KNTV)、『韓国テレビドラマコレクション』(キネマ旬報社)、
映画パンフレットなどに執筆。



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